イラストの説明:電子部品店のカウンターで、お客さんがデータシートの紙に書かれた Isat の文字を指さして「これ、何て読むんですか?」と尋ねます。赤いエプロンをつけた女性店員が笑顔で「アイサット!飽和電流です」と答えます。
半導体・電子部品のデータシートや見積書には、100nF · 4.7μF · 10kΩ · 20mΩ · 16.000MHz · ±20ppm · 62.5℃/W のように規格値が単位とともに次々と出てきます。これらの単位は電気・電子分野で広く使われるものですが、部品の規格では使う大きさや記号、略し方が独自に定着しているため、初めて見ると戸惑います。
規格単位は前に付く文字(大きさ)+単位記号(何を測るか)の2つの部分でできているので、この2つさえ分かれば初めて見る値も読めます。この記事では、これまでの半導体資料室「読み方」記事と「今日の部品」に出てきた単位をすべて集め、部品の規格によく出るのに紛らわしい単位や記号までまとめました。
各表の「読み方」欄の太字が実際に声に出して読むときの読み方です。単位は日本語の名前(ミリボルト・マイクロファラド)で読み、Isat · VRRM · RDS(on) のように英字をつなげた記号は1文字ずつ英語のアルファベットで読みます(アイサット・ブイアールアールエム・アールディーエスオン)。「/」は「毎(まい)」、英語では per(パー)と読み、「〜あたり」という意味です。かっこ内は現場で略して呼ぶ言い方です。
| 文字 | 読み方 | 掛ける数 | 例 |
|---|---|---|---|
| p | ピコ | 0.000000000001 (10⁻¹²) | 22pF |
| n | ナノ | 0.000000001 (10⁻⁹) | 100nF · 35ns |
| μ (u) | マイクロ(ユー) | 0.000001 (10⁻⁶) | 4.7μF · 5μA |
| m | ミリ | 0.001 (10⁻³) | 200mA · 20mΩ |
| (なし) | — | 1 | 5V · 1A |
| k | キロ | 1,000 (10³) | 10kΩ · 65kHz |
| M | メガ | 1,000,000 (10⁶) | 1MΩ · 16MHz |
| G | ギガ | 1,000,000,000 (10⁹) | 2.4GHz |
μ(マイクロ)はキーボードで打ちにくいため、データシート・見積書・在庫のExcelではuとよく書かれます。uF = μF、uA = μA、uH = μHと読めば大丈夫です。かなり古い資料にはmfd · mFをμFの意味で使ったものもあるので、コンデンサでは大きさを見て判断してください。
いちばん間違えやすいのはm(ミリ)とM(メガ)です。小文字のmは1000分の1、大文字のMは100万倍なので、20mΩ(0.02Ω、FETのオン抵抗)と20MΩ(2000万Ω)は10億倍の違いがあります。大文字と小文字は必ず区別して読んでください。
| 表記 | 読み方 | データシートでよく見る箇所 |
|---|---|---|
| V | ボルト | VCC · VDD(電源)、VIN(入力)、VOUT(出力) — 例:5Vレギュレータ |
| mV | ミリボルト (0.001V) | 電圧の差・雑音 — 例:ダイオードのVFの差、出力リップル20mV |
| kV | キロボルト (1000V) | 静電気(ESD)耐量 — 例:±8kV(接触放電) |
| VRRM | ブイアールアールエム 繰り返しピーク逆電圧 | ダイオード — 1N4007は1000V |
| VF | ブイエフ 順方向電圧 | ダイオード・LEDがオンになるときにかかる電圧 — 例:0.5V(ショットキー)、1.1V(一般) |
| VDS · VCEO | ブイディーエス・ブイシーイーオー FET・トランジスタの耐圧 | FETはVDS、BJTはVCEO — 例:2N3904 40V |
| VDC · VAC | ブイディーシー・ブイエーシー 直流・交流 | コンデンサ・ヒューズの定格 — 例:50VDC |
| Vrms · Vp-p | ブイアールエムエス・ブイピーピー(ピークツーピーク) 実効値・山の頂点から谷の底まで | 交流・雑音の大きさ — 同じ信号でもVp-pのほうが大きい |
部品の最大定格電圧(Absolute maximum)は超えると壊れる値で、推奨動作電圧(Recommended operating)は実際に使う範囲です。コンデンサは使う電圧より余裕のある定格(例:5V回路に16V・25V)を選ぶのが一般的です。コンデンサの電圧表示は「電解・タンタルコンデンサの表記の読み方」、
https://eguro.kr/ja/board/view.html?b=library&id=88、ダイオードの電圧は「ダイオードの品番の読み方」にまとめています。
https://eguro.kr/ja/board/view.html?b=library&id=58
| 表記 | 読み方 | データシートでよく見る箇所 |
|---|---|---|
| A | アンペア | ダイオード・FET・レギュレータが流せる電流 — 例:1A、3A |
| mA | ミリアンペア (0.001A) | 小さな部品・LED・信号 — 例:2N3904 IC 200mA、LED 20mA |
| μA | マイクロアンペア (0.000001A) | 待機電流・リーク — 例:レギュレータの待機電流5μA |
| nA | ナノアンペア | ごく小さなリーク・入力電流 — オペアンプの入力電流など |
| IF(AV) | アイエフエーブイ(アイエフアベレージ) 平均順電流 | ダイオードが流し続けられる電流 — 例:SS34 3A |
| IFSM | アイエフエスエム 瞬時サージ電流 | オンにした瞬間に1回耐える大電流 — 例:1N4007 30A |
| ID · IC | アイディー・アイシー FETドレイン電流・BJTコレクタ電流 | 部品が流せる最大電流 |
| IQ · ICC | アイキュー・アイシーシー 待機(消費)電流 | 部品自体が消費する電流 — バッテリー製品で重要 |
| IR | アイアール 逆方向リーク電流 | ダイオードが遮断しているときに漏れる電流 — 普通はμA |
電流定格は温度によって下がります。データシートの3Aはたいてい25℃や決められた基板条件での値なので、高温の場所ではもっと少なく流す必要があります。詳しい例は「FET(MOSFET)の品番の読み方」のIDの説明を参考にしてください。
https://eguro.kr/ja/board/view.html?b=library&id=56
| 表記 | 読み方 | 例 |
|---|---|---|
| Ω | オーム | 100Ω · 470Ω |
| mΩ | ミリオーム (0.001Ω) | FETのオン抵抗RDS(on) 20mΩ、電流検出抵抗10mΩ |
| kΩ | キロオーム(略して「ケー」) (1000Ω) | 10kΩ(103) · 4.7kΩ(472) |
| MΩ | メガオーム(略して「メグ」) (1,000,000Ω) | 1MΩ(105) — 絶縁抵抗はGΩまで |
| RDS(on) | アールディーエスオン FETのオン抵抗 | 小さいほど発熱が少ない — mΩ単位 |
| ESR | イーエスアール 等価直列抵抗 | コンデンサ内部の抵抗 — 小さいほど良い、mΩ〜Ω |
| Ω/sq | オーム毎スクエア(オームパースクエア) シート抵抗 | 薄い膜(フィルム)の抵抗 — 基板・センサーの資料でときどき |
Ω記号が使いにくいためohm · Rと書くこともあります(10K、10kohm、10KRはすべて10kΩ)。SMD抵抗の上の数字(103 · 4R7 · 01C)をΩに直す方法は「SMD抵抗コードの読み方」にあります。
https://eguro.kr/ja/board/view.html?b=library&id=57
| pF | nF | μF | 数字コード |
|---|---|---|---|
| 10pF | 0.01nF | 0.00001μF | 100 |
| 100pF | 0.1nF | 0.0001μF | 101 |
| 1,000pF | 1nF | 0.001μF | 102 |
| 10,000pF | 10nF | 0.01μF | 103 |
| 100,000pF | 100nF | 0.1μF | 104 |
| 1,000,000pF | 1,000nF | 1μF | 105 |
| 10,000,000pF | 10,000nF | 10μF | 106 |
同じコンデンサでも会社や人によって100nF、0.1μF、0.1uF、104と書き方が違うため、在庫検索で見落としがちです。すべて同じ値です。MLCCの品番の中の容量コードは「MLCCの品番の読み方」、
https://eguro.kr/ja/board/view.html?b=library&id=48、電解・タンタルの107・227の表示は「電解・タンタルコンデンサの表記の読み方」にまとめました。
https://eguro.kr/ja/board/view.html?b=library&id=88
コンデンサの品番末尾のJ · K · Mは単位ではなく許容差です(J ±5%、K ±10%、M ±20%)。このMはメガではないので、混同しないでください。
イラストの説明:カウンターの上の見積書に100nF・0.1uF・104の3行が書かれています。お客さんが「3つとも違うものですか?」と尋ねると、女性店員が指を3本立てて「全部同じ値ですよ!」と答えます。横にはコンデンサのリールが置かれています。
| 表記 | 読み方 | 例 |
|---|---|---|
| nH | ナノヘンリー | 高周波・RFインダクタ — 2.2nH · 10nH |
| μH | マイクロヘンリー | 電源(DC-DC)インダクタ — 4.7μH · 10μH · 22μH |
| mH | ミリヘンリー | フィルタ・チョークコイル — 1mH |
| Isat · Irms | アイサット・アイアールエムエス 飽和電流・温度上昇定格電流 | インダクタが流せる電流 — 2つのうち小さいほうの値まで |
| DCR | ディーシーアール 直流抵抗 | インダクタの巻線の抵抗 — mΩ |
インダクタも抵抗と同じように数字コードを使います。単位はμH基準なので、100 = 10μH、4R7 = 4.7μH、101 = 100μHです(RF用の小さなインダクタはnH基準の場合もあるので、データシートで確認してください)。
| 表記 | 読み方 | 例 |
|---|---|---|
| Hz | ヘルツ(1秒間に何回) | 電源50Hz · 60Hz |
| kHz | キロヘルツ (1000Hz) | 時計用水晶32.768kHz、DC-DCスイッチング150kHz |
| MHz | メガヘルツ(略して「メガ」) (1,000,000Hz) | 水晶8MHz · 16.000MHz、STM32 72MHz |
| GHz | ギガヘルツ | Wi-Fi・Bluetooth 2.4GHz |
| MHzの後ろの小数点 | じゅうろくてんゼロゼロゼロメガヘルツ 精密に書いた値 | 16.000MHz = 16MHz — 小数点以下は精度の表示 |
水晶振動子は16MHz、16.000MHz、16Mがすべて同じ周波数です。水晶の周波数偏差(ppm)・負荷容量(CL)については「水晶振動子・発振器の表記の読み方」にあります。
https://eguro.kr/ja/board/view.html?b=library&id=90
| 表記 | 読み方 | 例 |
|---|---|---|
| W | ワット(電圧 × 電流) | TO-220レギュレータ、電源素子 |
| mW | ミリワット (0.001W) | 小さなトランジスタのPD 625mW、0603抵抗100mW |
| PD · Ptot | ピーディー・ピートータル 最大許容損失 | 部品が熱的に耐えられる電力 — 温度が上がると減る |
| 1/4W · 1/8W | よんぶんのいちワット(クォーターワット)・はちぶんのいちワット 抵抗の定格電力 | 1/4W = 0.25W = 250mW |
電力は電圧 × 電流です。5Vで0.1Aが流れれば0.5Wです。抵抗では電流² × 抵抗でも計算できます。定格電力ぎりぎりで使うと熱くなるので、普通は半分程度の余裕を持たせます。
| 表記 | 読み方 | 意味 |
|---|---|---|
| ℃ | ど(せっしど) 摂氏 | −40〜85℃(産業用)、0〜70℃(一般用)、−40〜125℃(車載用)のような動作温度範囲 |
| TA | ティーエー 周囲温度 | 部品の外側の空気の温度 |
| TJ | ティージェイ 接合部温度 | チップ内部の実際の温度 — 普通は最大125℃・150℃ |
| TSTG | ティーエスティージー 保存温度 | 使わずに保管するときに耐えられる温度 |
| ℃/W · K/W | ど毎ワット・ケルビン毎ワット 熱抵抗 | 1W消費したときに何℃上がるか — 小さいほど熱がよく逃げる |
| RθJA · RθJC | アールシータジェイエー・アールシータジェイシー 接合部→周囲空気・接合部→ケースの熱抵抗 | 例:62.5℃/Wなら1W消費で62.5℃上昇 |
| K | ケルビン | 温度の「差」を言うときは1K = 1℃の差 |
熱抵抗を使うと温度をおおまかに計算できます。たとえばRθJAが62.5℃/Wの部品が0.8Wを消費すると、0.8 × 62.5 = 50℃上がり、周囲が40℃ならチップは約90℃になります。STM32の品番末尾の温度の数字(6 · 7 · 3)は「STM32の品番の読み方」を参考にしてください。
https://eguro.kr/ja/board/view.html?b=library&id=87
| 表記 | 読み方 | 例 |
|---|---|---|
| ns | ナノ秒(ナノセカンド)(10億分の1秒) | ダイオードの逆回復時間trr 35ns、ロジックICの遅延tpd 10ns |
| μs | マイクロ秒(100万分の1秒) | 一般ダイオードのtrr 2μs、リセットパルス幅 |
| ms | ミリ秒(ミリセカンド)(1000分の1秒) | 電源の立ち上がり時間・サージ試験8.3ms |
| s | 秒(セカンド) | タイマー・遅延 |
| trr | ティーアールアール 逆回復時間 | 高速ダイオードほど短い(FR・UF・ショットキー) |
| tr · tf | ティーアール・ティーエフ 立ち上がり・立ち下がり時間 | 信号が変化する速さ |
| tpd | ティーピーディー 伝搬遅延 | 入力が変わってから出力が変わるまで |
ダイオード品番のFR(Fast)・UF(Ultra fast)は、このtrrが短いという意味です。「ダイオードの品番の読み方」で続けて読めます。
https://eguro.kr/ja/board/view.html?b=library&id=58
| 表記 | 読み方 | 例 |
|---|---|---|
| % | パーセント(100分の1) | 抵抗の許容差±1%(F)・±5%(J)、コンデンサ±10%(K) |
| ppm | ピーピーエム(100万分の1) | 水晶の偏差±20ppm = ±0.002%、16MHzで±320Hz |
| ppm/℃ | ピーピーエム毎ど(ピーピーエムパー度) 温度係数 | 温度が1℃変わったときの値の変化の度合い — 抵抗±100ppm/℃ |
| dB | デシベル(ディービー)(比率を対数で) | 増幅・減衰 — +20dBは電圧10倍、−3dBは約70% |
| dBm | ディービーエム 1mW基準のデシベル | 無線出力 — 0dBm = 1mW、20dBm = 100mW |
| X7R · C0G | エックスセブンアール・シーゼロジー 温度特性の記号 | MLCCの容量が温度によって変化する等級 — 単位ではなく等級 |
1% = 10,000ppm です。水晶振動子のようにごく精密な部品は、%の代わりにppmで書きます。MLCCのX7R · X5R · C0Gは単位のように見えますが温度特性の等級です — 「MLCCの品番の読み方」を参照。
https://eguro.kr/ja/board/view.html?b=library&id=48
| インチコード | メートルコード | 実際のサイズ(mm) |
|---|---|---|
| 0201 | 0603 | 0.6 × 0.3 |
| 0402 | 1005 | 1.0 × 0.5 |
| 0603 | 1608 | 1.6 × 0.8 |
| 0805 | 2012 | 2.0 × 1.25 |
| 1206 | 3216 | 3.2 × 1.6 |
| 1210 | 3225 | 3.2 × 2.5 |
| 表記 | 読み方 | 例 |
|---|---|---|
| mm | ミリメートル(略して「ミリ」) | パッケージサイズ・ピン間隔 — SOT-23 2.9 × 1.3mm |
| mil | ミル(1000分の1インチ = 0.0254mm) | 基板の配線幅・古い資料 — 100mil = 2.54mm |
| inch (in, ") | インチ = 25.4mm | リール径7インチ・13インチ |
| ピッチ(pitch) | ピッチ ピン(足)の間隔 | 2.54mm(DIP), 1.27mm(SOIC), 0.5mm(QFN·LQFP) |
| μm | マイクロメートル(ミクロン) (0.001mm) | めっきの厚さなど |
SMDのサイズコードはアメリカ式(インチ)と日本・韓国メーカー方式(メートル)が混在しているため、「0603」だけではどちらか分かりません。MLCCの品番の中のサイズ文字は、メートルサイズに由来する2桁コードを使う会社が多く(サムスン電機 CL10・村田製作所 GRM18 = メートル1608 = インチ0603)、流通の在庫表ではインチコードがよく使われます。実際の大きさは「部品パッケージ名まとめ」で図で比較できます。
https://eguro.kr/ja/board/view.html?b=library&id=59
| 表記 | 読み方 | 例 |
|---|---|---|
| bit (b) | ビット — 0または1のひとつ | メモリICはほとんどbitで書く |
| Byte (B) | バイト = 8bit | マイコンのフラッシュ・RAMはByteで書く |
| Kbit · Kb | キロビット(ケービット) (1024bit) | EEPROM 24C02 = 2Kbit = 256Byte |
| KB | キロバイト(ケーバイト) (1024Byte) | STM32F103C8のフラッシュ64KB |
| Mbit · MB | メガビット・メガバイト | SPIフラッシュW25Q64 = 64Mbit = 8MB |
| bps · Mbps | ビーピーエス・メガビーピーエス 1秒間に送るビット数 | UART 115200bps, CAN 1Mbps, USB 12Mbps |
| baud | ボー ボー(1秒間の信号変化の回数) | UARTではbpsと同じ意味で使う |
小文字のbはビット、大文字のBはバイトです。メモリICの品番の数字はほとんどがビットなので、64Mbitのチップは8MBです。マイコンのフラッシュはバイトで書きます — 「STM32の品番の読み方」のフラッシュ文字の表を参考にしてください。
https://eguro.kr/ja/board/view.html?b=library&id=87
ICのデータシートには、2つの単位を/(スラッシュ)でつないだ単位がたくさんあります。/は「〜あたり」と読めば大丈夫です。mV/℃は「1℃あたり何mV変わるか」、V/μsは「1μsあたり何V変わるか」です。ほとんどはある値が別の条件によってどれだけ変わるか(変化率・係数)を表し、小さいほど安定した部品です。
| 単位 | 読み方・意味 | データシートの例 |
|---|---|---|
| %/V | パーセント毎ボルト 入力電圧1Vあたり出力が何%変わるか(ラインレギュレーション) | LM317 0.01%/V |
| mV/V | ミリボルト毎ボルト 電圧1Vあたり何mV変わるか | TL431 −1.4mV/V(カソード電圧による基準電圧の変化) |
| mV/℃ | ミリボルト毎ど 温度1℃あたり何mV変わるか(温度ドリフト) | L7805CV 出力−1.1mV/℃ · BC817 VBE 約2mV/K |
| μV/℃ | マイクロボルト毎ど 温度1℃あたり何μV — ごく小さなドリフト | LM358 入力オフセット3.5μV/℃ |
| pA/℃ | ピコアンペア毎ど 温度1℃あたり何pA | LM358 入力オフセット電流10pA/℃ |
| V/μs | ボルト毎マイクロ秒 1μsの間に出力が何V動けるか(スルーレート) | LM358 0.5V/μs |
| nV/√Hz | ナノボルト毎ルートヘルツ 雑音密度 — 周波数幅あたりの雑音の大きさ | LM358 40nV/√Hz (1kHz) |
| dB | デシベル(ディービー) 比率 — 入力電源の揺れをどれだけ抑えるか(SVR · PSRR) | L7805CV 68dB (120Hz) |
| mVpp · μVrms | ミリボルトピーピー・マイクロボルトアールエムエス 出力のさざ波(リップル)・雑音の大きさ | LM2596 出力リップル62mVpp(計算例) |
| ppm/V · ppm/℃ | ピーピーエム毎ボルト・ピーピーエム毎ど 電圧・温度1あたり100万分のいくつか | STM32内部基準電圧の係数、NE555タイミングの温度係数 |
| 単位 | 読み方・意味 | データシートの例 |
|---|---|---|
| mW/℃ · mW/K | ミリワット毎ど・ミリワット毎ケルビン 温度が1℃上がるごとに使える電力が何mW減るか(ディレーティング) | MAX485 SO8 70℃を超えると5.88mW/℃ずつ減少(471mW)· 74AHC00 SO14 10.1mW/K |
| K/W | ケルビン毎ワット(ケーパーワット) 熱抵抗 — ℃/Wと同じ意味 | 2N7002 350K/W |
| nC | ナノクーロン — FETをオンにするのに必要な電荷(Qg) | AO3400A Qg 6nC — 小さいほど速くオン・オフできる |
| A/μs · A/ms | アンペア毎マイクロ秒・アンペア毎ミリ秒 1μsの間に電流が何A変わるか(di/dt) | 2N7002 ダイオード試験条件 dIS/dt −100A/μs |
| mJ | ミリジュール — 瞬間的なエネルギーに耐える力(アバランシェエネルギー) | TIP120 50mJ |
| ns/V | ナノ秒毎ボルト 入力信号が1V上がるのにかかってよい時間(入力立ち上がり・立ち下がり率) | 74HC00 VCC 4.5Vで最大139ns/V |
| ±kV | プラスマイナスキロボルト 静電気(ESD)に耐える電圧 | MAX3440Eシリーズ ±15kV |
| 単位 | 読み方・意味 | データシートの例 |
|---|---|---|
| MHz(クロック) | メガヘルツ マイコンが1秒間に何百万回動作するか | STM32F103 72MHz · F407 168MHz |
| DMIPS | ディーミップス 処理速度のスコア(Dhrystoneテスト基準、1秒間に処理する命令数) | STM32F407 210DMIPS · 1.25DMIPS/MHz |
| μA/MHz | マイクロアンペア毎メガヘルツ クロック1MHzあたりの消費電流 — 低消費電力マイコンの比較に使う | STM32Lのような低消費電力シリーズのRunモード電流 |
| bit(分解能) | ビット(じゅうにビット) ADCが値を何段階に分けるか — 12bit = 4096段階 | STM32 12bit ADC |
| Msps · ksps | メガエスピーエス・キロエスピーエス 1秒間に何百万回・何千回測定するか(サンプリング速度) | STM32C011 ADC 2.5Msps |
| LSB | エルエスビー ADCのいちばん小さな1目盛り — 誤差を「何目盛り」で書く | STM32C011 ±2LSB(12bit、3.3V基準で1目盛り約0.8mV) |
| ENOB | イーノブ(イーエヌオービー) 実際に使える有効ビット数 | 12bit ADCでもENOBはそれより低い — データシートのENOB項目で確認 |
| Mbit/s · kbit/s | メガビット毎秒・キロビット毎秒 通信速度(bpsと同じ) | STM32 SPI · I²Cの最大速度、MAX485 2.5Mbps |
| mA/V (gm) | ミリアンペア毎ボルト(ジーエム) 相互コンダクタンス — 水晶発振回路の強さ | STM32 水晶のGm 最大1.5mA/V |
| μW (Drive level) | マイクロワット(ドライブレベル) 水晶振動子にかけてよい電力 | Abracon AB26T 最大1.0μW |
| ps (Jitter) | ピコ秒(ジッター) クロック信号が揺れる時間 — ピコ秒 | Abracon ASFL1 RMS 1ps |
マイコンはMHzが高いからといって必ずしも速いわけではなく、同じクロックでどれだけ仕事をするかをDMIPS/MHzで比較します。ADCはbit数(分解能)と合わせてLSB誤差・ENOBを見ないと、実際の精度は分かりません。
| 表記 | 読み方 | 使われる場所 |
|---|---|---|
| mAh | ミリアンペアアワー(エムエーエイチ) ミリアンペア時 | バッテリー容量 — 1000mAhは1Aで1時間 |
| A²s | アンペア二乗秒(アイじじょうティー) I²t(ヒューズの溶断エネルギー) | ヒューズ・ダイオードのサージ耐量 |
| lm · mcd | ルーメン・ミリカンデラ | LEDの明るさ |
| nm | ナノメートル | LED・光素子の光の波長 — 赤は約620nm |
| g · mg | グラム・ミリグラム | 部品の重さ(データシートの最後) |
| pcs · EA | ピース・イーエー(個) 個 | 数量 — リール3,000pcs |
| 表記 | 読み方 | 意味 | 例 |
|---|---|---|---|
| 4R7 | よんアールなな(フォーアールセブン) | 4.7(Rが小数点) | 抵抗4.7Ω、インダクタ4.7μH |
| R10 | アールいちゼロ | 0.10 | 抵抗0.1Ω(100mΩ) |
| 2K2 | にケーに(ツーケーツー) | 2.2k(Kが小数点でありk) | 2.2kΩ |
| 4K7 | よんケーなな(フォーケーセブン) | 4.7k | 4.7kΩ |
| 1M0 | いちエムゼロ(ワンメグ) | 1.0M | 1MΩ |
| 103 | いちゼロさん(イチマルサン) | 10 + 0が3つ | 抵抗10kΩ、コンデンサ10nF |
| 3.3V · 3V3 | さんてんさんボルト・さんブイさん | 3V3 = 3.3V(Vが小数点) | 電源の表示 |
回路図や基板のシルク印刷では小数点が消えたり見えなかったりすることがあるため、4.7kの代わりに4K7のように書きます。3V3は3.3V、1V8は1.8Vです。
| 測るもの | 単位 | よく見る大きさ |
|---|---|---|
| 電圧 | V | mV · V · kV |
| 電流 | A | nA · μA · mA · A |
| 抵抗 | Ω | mΩ · Ω · kΩ · MΩ |
| 静電容量 | F | pF · nF · μF |
| インダクタンス | H | nH · μH · mH |
| 周波数 | Hz | kHz · MHz · GHz |
| 電力 | W | mW · W |
| 温度 | ℃ | ℃ · ℃/W |
| 時間 | s | ns · μs · ms |
| 比率 | % · ppm | ±の値で |
| 長さ | mm | mm · mil · inch |
| メモリ | bit · Byte | Kbit · KB · Mbit · MB |
| 変化率 | ○/○ | %/V · mV/℃ · V/μs · mW/℃ |
| マイコン・ADC | DMIPS · sps · LSB | MHz · Msps · ±LSB |
単位と接頭語は国際単位系(SI)の定義に従い、例に挙げた値は半導体資料室のこれまでの記事と「今日の部品」で使ったメーカーのデータシート(ST STM32 · Nexperia/NXP 74HC·74AHC · ST L7805CV · TI LM317·LM358·LM2596·TL431 · Maxim MAX485 · Alpha & Omega AO3400A · Nexperia 2N7002·BC817 · TIP120 · Abracon水晶など)で確認したものです。データシートによって同じ記号を少し違う書き方で使うこともあるので、実際の部品では該当するデータシートの記号説明を確認してください。
| ▲ 次の投稿 | 電圧レギュレータの品番の読み方 — 7805·LM317·AMS1117-3.3、LDO品番の後ろの数字とパッケージ文字 |
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